九份からホテルに戻ってきたアラサー独身男3人衆。

この日の夜はもう一つ、訪れるべき場所がありました。

それは、とあるマンションです。



このマンションには、我々だけで行くことは出来ません。我々には場所が分からないですし、案内係の者を呼ぶしかありませんでした。

インターネットを検索していると、そのマンションに行きたい人間はこのLINEに連絡してください、というIDが掲載されていました。さっそく屁太郎がLINEでコンタクトを取ります。

屁太郎がLINEで、集合時間と場所を決めてくれました。我々は指定された時間、場所に向かいます。

しかし、迎えが一向に来ません…。

ん、騙されてる??

不穏な空気が流れます。

屁太郎が再び連絡を取ります。

どうやら渋滞しているようでしたので、あらためて時間を設定します。

我々は一度ホテルへ戻り、再び指定の時間に、指定の場所へと向かいます。

本来であれば、ただの時間の無駄なのですが、今回はマンションへと向かう道中です。

この無駄な時間さえ、我々の胸の高鳴りを一段上のステージへと引き上げてくれるのです。

これも思い出になります。

さて、再指定された時間に行くと、やっと迎えの者に会うことが出来ました。

迎えの者に促されるまま車に乗り込みます。そして走ること15分ぐらいだろうか。

車が停車しました。どうやらマンションに到着したようです。


マンションの扉を開けると、一瞬で恋に落ちる

我々は、迎えの者に促されるまま、車から降り、マンション内部へと歩を進めていきます。まるで貸金のような分厚い扉を開け、歩いていきます。携帯は圏外になりました。ピスコくんが内部の写真撮影をしようと試みましたが、マンションの管理者の者に強い口調で注意されます。撮影した写真を消去させられました。彼らの指示に従わなければ、スマホを壊されそうになるぐらいの勢いでした。

さて、いよいよマンションの各部屋を回っていきます。我々3人でマンションの各部屋を見に行き、玄関から部屋の内部を見ます。気に入った部屋があれば、各自一部屋ずつ入室していきます。我々は不動産を視察しに来ているのです。

一つ目の部屋をOPENします。部屋の中には、部屋を案内してくれる女性がいます。

様子を見たい我々は、いったん一部屋目をスルーします。そして二部屋目をOPEN。

どうやらこの二部屋目、屁太郎くんが気に入ったようです。屁太郎くんはこの部屋の中に入っていきました。

私とピスコくんは三部屋目を見ます。私はこの三部屋目に決めました。私が部屋に入室すると、部屋の案内をしてくれる女性が、部屋の扉を閉めました。私は、部屋の案内をしてくれる女性と目を合わせました。なんと美しい…。私は一瞬で彼女に恋をしてしまいました。

そしてこれは冗談のようで本当の話なのですが、彼女も私に一瞬で恋に落ちたといいうのです。この瞬間、私たちは恋人同士になりました。恋人同士になった私たちは、愛を確かめ合いました。

心地よい時間が30分程度流れました。

『I will go back to see you again. Or come to Tokyo. (また会いに来るよ。いや、今度はキミが東京へおいでよ)』

私は彼女に伝えました。本当の気持ちを込めて。きっとこれが愛なんだ。そう思いました。

部屋の外に出ると、屁太郎が私を待っていました。どうやら、彼も部屋の中で案内係の女性と恋に落ちたそうだ。

しばらく屁太郎と待っているとピスコが返ってきた。なんと、彼も恋をしていたそうだ。不思議なことがあるもんだ。このマンションはすごいな。我々はマンションの管理者に案内してもらったフィーを支払い、マンションの外へ出た。

我々は三者三様の恋模様を語らいながら、タクシーでホテルへ戻った。我々の台湾1日目が終了した。


うづく