□6月3日(月)

3日の債券市場で先物相場は反落した。中心限月の6月物は前週末比6銭安の153円14銭で取引を終えた。4日の10年物国債の入札を前に、午後に入って持ち高調整の売りが優勢となった。

午前中は買いが先行した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測や日経平均株価が下落して始まったことが債券の買い材料となった。もっとも一段と買い進める材料に乏しく、小高い水準でもみ合っていた。

現物債相場は横ばい圏で推移した。長期金利の指標となる10年物国債利回りは一時前週末比0.005%低い(価格は高い)マイナス0.100%まで低下したが、その後は持ち高調整の売りで横ばいのマイナス0.095%に戻した。

超長期債は午後に売りが優勢となった。新発40年物国債利回りは午前に2016年9月以来の低水準となる0.505%に低下する場面があったが、午後は0.005%高い(価格は低い)0.515%に上昇した。日銀が前週末に発表した6月の国債買い入れオペ(公開市場操作)の方針で、残存期間「10年超25年以下」「25年超」の月間買い入れ回数を4回から3回に減らした。市場では「実質的な減額との見方から長期債や超長期債は売りが優勢となった」(バークレイズ証券の海老原慎司氏)という。


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□6月4日(火)

4日午後の債券市場で長期金利がさらに下がった。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.015%低い(価格は高い)マイナス0.110%と2016年8月以来約2年10カ月ぶりの低水準を付けた。米利下げ観測が高まり、世界的な金利の低下基調が続くなかで、国際分散運用を手掛ける投資家から日本国債を買う動きが優勢となった。

米10年債利回りが2%台前半まで低下し、米短期金利との「逆ざや」が深まっている。市場参加者の間では「円の調達コストが低い日本の10年債のマイナス0.1%は(価格ベースで)割安にみえる」(外国証券のストラテジスト)という。

財務省が4日に実施した10年債入札は、応札倍率の低さや最低落札価格が市場予想の下限にとどまったことなどから「弱い」との受け止めが当初は多かった。だが持ち高整理などの売りは限定的だった。

市場では7日の日銀オペ(公開市場操作)の買い入れ額を見極めたいとの雰囲気が強まっている。ただ「10年超」は月間買い入れペースの減額予想が出ているものの、金利操作の目標である10年ゾーンについては「さらなる円高につながりかねない減額には踏み切れない」との予想が多い。需給の緩みが意識されにくいのも買いにつながったようだ。

そのほかの年限の現物債利回りも軒並み低下した。新発5年債は同0.010%低いマイナス0.210%と16年11月以来、新発30年債は同0.020%低い0.440%と16年10月以来の低水準を付けた。

債券先物は反発した。中心限月である6月物は前日比13銭高い153円27銭で取引を終えた。


□6月5日(水)

5日午後の債券市場で長期金利がさらに下がった。指標となる新発10年物国債利回りは前日比0.025%低い(価格は高い)マイナス0.130%と2年10カ月ぶりの水準となった。米利下げ観測の高まりから、日欧の中央銀行でも何らかの政策対応を迫られるのではないかとの思惑が広がり、海外投資家から買いが集まったもようだ。

他の現物債利回りも軒並み低下した。新発2年債は前日比0.030%低いマイナス0.225%、5年債は同0.040%低いマイナス0.250%で取引された。それぞれ17年4月、16年9月以来の低水準だった。超長期の20年債は0.260%、30年債は0.415%、40年債は0.465%を付け、前日と比べて0.025%低下した。それぞれ16年8月、16年9月、16年9月以来の低い水準となった。

先物相場は大幅に上昇した。中心限月の6月物は前日比31銭高い153円58銭で取引を終えた。午後の取引では一時153円61銭と中心限月としては16年7月以来の高値を付けた。


□6月6日(木)

6日の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは15時すぎに前日から横ばいのマイナス0.125%を付けた。前日までの急激な利回り低下(債券価格の上昇)の反動で売りが先行したが、米国の長期金利が日本時間6日の時間外取引で低下し国内債相場を下支えした。日銀が7日に実施する国債買い入れオペ(公開市場操作)で購入額を減らすのではないかとの観測もあり、長期金利は一時マイナス0.110%まで上昇する場面もあった。

長期金利の低下基調に伴い、相対的に高い利回りを得られる超長期債には買いが続いた。30年債利回りは0.405%、40年債は0.450%に低下し、いずれも2016年9月上旬以来の低さとなった。先物中心限月である6月物の終値は前日比7銭安の153円51銭と3日ぶりに反落した。





□6月7日(金)

7日の債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債は前日比0.005%高い(価格は安い)マイナス0.120%の利回りに上昇した。日本時間今夜の5月の米雇用統計の結果発表を前に、持ち高整理の売りが出た。

長期金利は一時、同0.010%低いマイナス0.135%まで低下し、2016年8月以来の低い水準を付けた。一部に減額予想も出ていた日銀の「5年超10年以下」のオペ(公開市場操作)の買い入れ額が据え置かれたことで、債券需給の引き締まり観測が強まった。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測に加え、前日に欧州中央銀行(ECB)が政策金利を低位にとどめる期間を延長したことも日銀の追加緩和観測を高め、債券の買いを誘った面もある。

超長期債利回りはおおむね低下した。新発30年債は同0.015%低い0.390%、新発40年債も同0.015%低い0.435%の利回りで推移した。プラスの利回りを維持する超長期債には買いが優勢だった。

債券先物は続落した。中心限月である6月物は前日比8銭安い153円43銭で取引を終えた。一時11銭高の153円62銭まで上昇する場面があったが、取引終了にかけて売りに押された。

情報ソース↓

来週は日本でGDP、米国ではCPIと小売り高の発表が控えているね。特に米の個人消費には注目だね。